もくじ
はじめに
仮想通貨についてそこそこ内容がわかってきて、何がどうなっているのかをおぼろげに理解できてきました。
自分の整理もかねて、「ビットコインってなんなんだよ」っていうのを吐き出してみたいと思います。
ビットコインってどういうもの?
ビットコインは仮想通貨の一種です。
なので、この記事は、仮想通貨についてお勉強する記事になります。
仮想通貨の実体はどこ?
仮想通貨は仮想のお金です。
仮想のお金とは実体がないという意味ですが、これの意味するところは少し複雑です。
たとえば日本円には硬貨や紙幣といった実体があります。そうですよね。
で、ビットコインには実体がありません。「まあそうだろうな」って思うでしょう。
しかしこれは「ビットコインはデータのお金だから実体がないんだよー♪」っていう意味ではないです。
いいですかいいですか?ビットコインは、データとしての形すらないです。
つまりですね、「ビットコインのファイル」みたいなものは一切ないんです。
たとえば電子書籍だったら「本のデータ」をダウンロードしますね。音楽もデータで買ったりしますね。
これらは「データ」というモノがあります。で、そのデータをコピーすれば複製ができます。
が、ビットコインは違います。ビットコインには「これがビットコインのデータ」というデータは無いんです。
例えば「Aさんはビットコインを10枚持っていて、Bさんはビットコインを100枚持っている」としましょう。
このとき、Aさんの手元に10個ナニカがあって、Bさんの手元に100個ナニカがある、ということでは、ないんです。
AさんとBさんの手元には、何もありません。データすら無いです。
なので、「ビットコインのデータをコピーしてペーストすればビットコインが2倍に増えるぜー!」なんていうのはあり得ません。
ビットコインを「持っている」とはどういうこと?
前述のとおり、ビットコインはデータですらありません。でも、持つことができます。
ビットコインを「持つ」とは何でしょうか。その正体は「台帳」です。
ビットコインの世界には台帳があります。データとしてあります。「ビットコインの台帳」というデータがあります。
「ビットコインの台帳に『Aさん:10枚、Bさん:100枚』と書かれている」、これが「ビットコインを持っている」ということです。
難しいでしょうか。
実体は無いのに台帳があって、そこに数字が書いてある。それが仮想通貨です。
ビットコインの世界ではこの台帳が真実だと信じられているから、皆がAさんはビットコインを10枚持っていると思っているんです。
ビットコインを「信じる」って何?
ここで話をいきなり日本円にしましょう。
日本円には実体があります。100円玉が100円で、10000円札が10000円です。
でも、それだけじゃないですね。
銀行に1万円預けたとします。
すると、手元から10000円札が消えて、そのかわり銀行の「残高」が1万円増えます。
さて、「銀行の残高」というのはただの数字ですね?銀行の残高には、実体がありませんね?
でも、この残高はあなたのお金です。
いまあなたは銀行の残高は自分のお金だと信じているわけです。
なぜ、銀行の残高は自分のお金だと信じられるんでしょうか。「なぜただの数字を価値のあるお金だと信じられるか」、ここがミソです。
なぜかと言うと、「銀行は信頼できるから」です。
銀行がいつの間にかあなたのお金を減らしたり、無くしたりはしません。信頼できるからです。銀行の残高に書かれた10000円という数字はあなたのものです。
話をビットコインに戻します。ビットコインには台帳しかなくて、そこに数字が書かれているだけです。いわば、銀行の残高と同じ状態にあります。
ビットコインの世界には、信頼のおける人は誰もいません。
Aさんは、どうして台帳に書かれた「10枚」という数字を信じられるんでしょうか。
それは、「ビットコインの世界が持つルールが、信用できるものだから」です。
仮想通貨の世界では、他人は信用しません。
信用できるのはルールです。プロトコル、と言っても良いです。
ルールをきちんと読めば「全員がルールに従って動いていれば、ビットコインの台帳にウソを書くことはできない」ということが理解できます。
これを理解しているAさんは、ビットコインの台帳に書かれている「Aさん:10枚」という数字を見て、「あぁ、自分はビットコインを10枚持っているな」と信じられるわけです。
仮想通貨とは、全員で一つの台帳を共有して、誰がいくらのお金を持っているかを相互監視するルールのことです。
では、この「台帳」を管理するためのブロックチェーン技術と、それを支えるコンセンサスアルゴリズム、Proof of Workとは一体どういうものでしょうか。
とか書いているうちにだんだん長くなってきたので続きは後日。
(追記)続き書きました。