えーと、Coinhiveという特殊な広告がありまして。
仮想通貨のマイニングをさせる広告なんですが。
今少し話題なので自分の意見を整理してみます。
Coinhiveの何が問題なのか
Coinhiveは、Webページを表示したパソコンの計算力を使って、仮想通貨Moneroを採掘します。
で、本ブログでは過去何度か取り扱っていますが、仮想通貨のマイニングとは、平たく言って電気代を仮想通貨に変えるということなんです。
つまり、Coinhiveを表示しているユーザーは知らない間に電気代を奪い取られているんですよ。
実際、Coinhiveを導入しているWebページを表示すると、CPU使用率がガン上がりして、あなたのPCの消費電力はぐんぐん上がり、今月の電気代はヒドいことになるんです。
それってまずいんじゃね?ユーザーの許可を得ずに、電気を使わせちゃダメじゃね?
普通のWeb広告よりもマシじゃないのか
と、いう意見をよく耳にします。
くだらないWeb広告を見るよりマシだとか、動画広告だってCPUを使っているとか。
ですが、それとこれとは別の問題です。
そもそも、「Web広告」と「仮想通貨マイニングスクリプト」はまったく別です。
Web広告がいくらウザくても、いくらCPUを使っても、それは偶然あなたの趣味に合わなかったり、ぐうぜんあなたのPCでは処理が重かったりするだけです。本質的には、Web広告にはCPUパワーを浪費させよう意図はありません。
しかしCoinhiveは、明確な意志をもってあなたのCPUパワーを浪費します。あなたの家の電気代を奪い取ることが目的です。この意志の差は非常に大きな差です。
全く別の話なんです。Web広告より良いとか悪いとか、そういう比較を行う対象ではないんですよ。
結局違法なのか
個人の意見ですが、今の段階では合法だと思います。
Coinhiveは少なくともウィルスと呼ぶには相応しくないです。
しかし上記の通り、ユーザーの電気代を許可を得ずに奪うこと、奪うことを目的としているプログラムは健全とは思えません。
動作させるならユーザーの許可を得るべきですし、許可がないならそのようなプログラムを動作させてはいけないと思います。
おわし
以上、2018年6月時点の意見でした。
あまり法律には詳しくないので、法律面の話はなかなか難しいんですが、しかしCoinhiveはあまり褒められたプログラムではないな、と思うので、(今回のようなコジツケの容疑をふっかけるのではなく)適切な規制がかかることを望みます。