自由研究

MagicaVoxelとDMM.makeでオリジナルフィギュアを作ろう

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もくじ

読まなくても良い前書き

3月16日は岩本町芸能社に所属する栗原桜子ちゃんのお誕生日でした。
お誕生日おめでとう!ということでオリジナルフィギュアをプレゼントしましたので、
その制作過程とかを紹介していきます。

概要

基本的にはMagicaVoxelでモデル作るだけです。3Dプリントを前提として多少作り込む必要があります。
DMM.makeのフルカラープラスチックは最小1mm幅でプリントでき、MagicaVoxelのデータは1単位1mmで出力できるので非常に相性が良いです。

MagicaVoxel

フィギュアの自立の有無

好きに作ればいいじゃん、って感じですけど、普段フィギュアで遊んだりしない人なら分からない点がいくつかあるのでご説明。

基本的に自立しません

二足歩行する人間のフィギュアを自立させるのは非常に難しいです。

  • 凹凸や真鍮線などで土台に固定する
  • 髪などを接地させ、3点以上で地面と接するようにする
  • 座りポーズなど、安定する姿勢にする

などで対策するべきです。

どうしても自立させたいなら

重心を意識したモデリングをするしかないです。
二足の場合、足の裏か、足と足の間に重心点が来れば自立できます。
逆に言えば、その範囲しか許されません。
今回作った桜子フィギュアの場合は以下の赤い範囲が該当します。

なーんだカンタンじゃん、と思うかもしれませんが、少しでも頭でっかちになったり、髪の毛を重く作るとあっさりと後ろに倒れます。
また、ポージングを付けると余計に重心なんてどこに行くか分からないので気をつけてください。

折れる可能性を考慮する

フィギュアは実物です。
実物を作るのであれば、折れるかも知れないという意識のもとでモデリングしましょう。
たとえば細すぎる首や、長すぎる髪は折れるかもしれません。
DMM.makeでは、フルカラープラスチックは最小1mm幅で印刷できますが、幅1mmの柱が折れないとは言っていません。気をつけましょう。

複数パーツは出せない

たとえば首が宙に浮いているとか、そういうパーツはDMM.makeの規則違反になって出力できません。
機械チェックで弾かれないので気をつけましょう。
点や線だけで接していて、面でくっついていないパーツは複数パーツ扱いになるはずなので、気をつけてください。

今回の出力で気をつけた点


首周りの折れ防止には気を配りました。
首がある構成にしちゃったので、首だけで頭パーツを支えるのに不安を感じて髪の毛を胴体にくっつけて髪と首の3箇所で頭パーツを支えさせています。

今回重心はあまり気をつけていなかったんですが、結果的に自立したんで結果オーライですかね。

DMM.make

あとは出力して依頼して待つだけです。

ファイルフォーマットの選択

MagicaVoxelでply形式で出力すれば、特に他のソフトを経由することなくそのままDMM.makeにアップロードできます。
このあたりはノウハウも何もありません。ply形式で出力しましょう。

出力依頼をする

DMM.makeにアップロードすれば、まず機械的なチェックが入って、機械チェックを通過すれば注文できる状態になります。

フルカラー出力に対応しているのは、「石膏」と「フルカラープラスチック」の二種類です。
石膏の方が安いですが脆く細かい造形ができず、フルカラープラスチックは高いですが細かい造形が可能です。
特に石膏は1mm単位の造形ができず、3mm以上の厚みを要求します。細かい凹凸が付けられないので注意しましょう。
フルカラープラスチックをおすすめします。しますが、ただ、高い。
なかなかに高いです。

待つ

注文したら待ちましょう。発送目安などが表示されますので、それを見て耐えます。
自分のときの日数は以下の通り。
02/26(1日目):注文
02/27(2日目):データチェック完了連絡
03/02(5日目):製作開始連絡
03/05(8日目):発送完了連絡
03/06(9日目):受け取り

公称だと最低2週間ぐらいかかるとのお話だったので、思ったより早く来たな、って感じでした。

遊ぼう

一円玉と比較写真を撮ったり。

ユザワヤでストラップ用パーツを買ってきて、ピンバイスで穴開けてストラップ加工。
さらにダミーの説明書を書き上げてコンビニ印刷。

ガシャガシャのカプセルに突っ込んで、なんちゃってカプセル景品化。

オリジナルフィギュア楽しいね!!

-自由研究

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