もくじ
まえおき
ナナシス武道館こと「Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ 『Melody in the Pocket』 in 日本武道館」が7月20日に開催され、見てきました。
自分はナナシスに関してはそこそこ初期から深すぎず浅すぎない付き合いを続けていて、これまでもいくつもライブイベントに行かせてもらい、そのたびに凄い凄いと思っていました。今回ちゃんと文章としてしたためてみようとおもいます。
Tokyo 7th シスターズとは
知らない人のために少しだけ説明。
ナナシスこと「Tokyo 7th シスターズ」は、iOSおよびAndroidで配信中のアイドル育成リズム&アドベンチャーゲームです。
が、もはや「ゲームです」として説明するのは相応しくなく、ゲームを主軸において構成される、西暦2034年の架空のアイドル事務所を描く総合プロジェクトであります。
舞台は西暦2034年、プレイヤーはいきなりアイドル劇場型スタジオ「ナナスタ」の二代目支配人に抜擢されます。
敏腕ジャーマネと二人三脚でイチからアイドルをスカウトし、ユニットを結成させ、売れないアイドルスタジオを大きく発展させていく…というストーリーです。
ミもフタもなく言うと、未来を舞台にしたアイマスのパクりです。
ナナシスのライブはメインコンテンツだ
Tokyo 7th シスターズのライブ。それが、他のアイドル系のプロジェクトのライブと決定的に違う点、圧倒的な優位性を持っている点は、ライブがメインコンテンツの一部であるという点です。
たとえばアイドルマスターで、たとえばラブライブで、ライブイベントを開いたとき、それはコンテンツの補助としてのライブイベントです。
「わたしたちが居る現実の世界でコンテンツを再現したもの」が既存のライブイベントです。つまり、「μ’s Final LoveLive!は東京ドームで開かれたが、アニメ世界においてμ’sが東京ドームに立ったという事実は無い」ということです。まぁ、メディアミックスプロジェクトなのですから、アニメ世界のμ’sと実世界の声優ユニットμ’sの間に差があるのは当然のことですけど。
ナナシスのライブは違います。ナナシスのライブはメディアミックスなんてものではない。
「わたしたちがナナシスのある世界に飛び込んで、ナナシスの世界を実体験するもの」がナナシスのライブです。
私達はライブのたびに西暦2034年のTokyo 7thへと飛び込み、そこに実在するナナスタシスターズのライブイベントを見る。
概念的な話ではありますが、ナナシスのライブを語る上で一番大きなポイントはここでしょう。
その概念を直感的に伝えるために、ライブ開始時には2034年への移り変わりを示すムービーが流れますし、ライブ終了時には楽屋へと戻ってくるアイドル達を出迎えることができます。
またライブを形作る演者たちは、基本的に舞台上で常にキャラクターとして存在している。もちろんMCでは声優本人としての挨拶をすることもありますけどね。
今回のナナシス武道館では「KILL☆ER☆TUNE☆R」で突然777☆SISTERSが歌うのをやめて会議を始めたり、「またあした」をソロで歌うハルちゃんを皆で見守ったりと、そういった部分で、観劇としてのライブ演出が多々入ったのも印象的でした。
ナナシスのライブは曲が良い
曲の話をするともう身も蓋もないですが、ナナシスはプロジェクト全体で音楽にかける熱意がすさまじいです。
一番最初の最初、「ナナシス」を形作る最初の楽曲であるStar☆Glitterから始まり、
今回がライブ初参戦の新ユニットCi+LUSの「シトラスは片思い」、
ライバルユニット4Uの楽曲に至るまで、全てにおいて完成度が非常に高い。
自分がナナシスを応援するようになったのも、ひとえに楽曲のクオリティの高さによるものです。
それが3rdライブ以降は生バンドによる伴奏になり、ライブでしか聴けないアレンジ、ライブでしか聴けない演奏へと進歩しました。
もうライブに行くしかない。ライブに行かないのは単純に損だとすら言えます。
おわりに
ナナシスは、アイドルプロジェクトがライブを開くという行為について、一つの新しい境地にたどり着いていると思います。
アーティストのライブではない。
声優のライブでもない。
コンテンツがライブを開くというとき、どうあるべきか。
その一つの答えがTokyo 7th シスターズのライブイベントなのでしょう。
10月に幕張メッセでの2Days公演も決まり、今後も盛り上がりを続けるナナシスを強く応援していきたいです。