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コミケホテル組。

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コミケの並び方について記事を書くのが流行っているので便乗します。

コミケ○○組

コミケには大きく分けて「スタッフ」「サークル」「一般」という参加の方法があり、中でも一般参加にはタイミングによっていわゆる「徹夜組」「始発組」という区分で呼ばれたりするのです。
そこであまり語られない区分に、実は「ホテル組」という連中がいて、俺はそのホテル組なわけです。

ホテル組というのはまぁ、東京ビッグサイトから徒歩圏内のホテルに宿泊する一般参加者を指します。
ホテルを拠点にして徹夜する連中もいますが、それは徹夜組なのでちょっとちがう。ホテル組は別に徹夜しない。
ホテル組は徹夜組と始発組の中間的な動きをすることが多くて、だいたい始発組より早く待機列に並ぶ連中が多いです。俺とか。

ホテル組の動き

ホテル組はまずホテルを確保します。別に普通にホテル予約サイトなり公式サイトなりから予約するだけです。
予約が混み合う時期にいかにして自分の部屋を確保するか、というので少し大変ですが、まぁ頑張れば取れます。

んで、ホテルに前入りして寝るわけですね。いわゆる0日目ってやつです。
起きるのは4時。この辺は多少前後するところで、より早い人もいればより遅い人もいるでしょう。俺は4時。ちなみに睡魔に負けることもあります。

で適当に支度をして、待機列に向かう。
時間的には、ギリギリ始発組より前を狙います。具体的に言うと4時半。
これはC88までは4時半が正式な待機列の形成時間だったからですが、C89以降は時間が「始発以降」と改められてぶっちゃけ厳密に行けばアウトラインなのだけども、特に何か変わったわけではないのでこの時間です。
ここの時間も自己判断なので、他のホテル組が何時を狙っているのかは知りません。始発組より前を狙う同業者はチラホラ居て、常時少ない人数が待機列に向かい続けています。4時半より前も、後も。
少なくともこの時間に行けば正規のスタッフが正規の列形成をしているところに並ぶことができます。徹夜組の話でウワサに出るような仮待機列とかとは無縁です。

今回のC95では、1日目から順に「2の3」「2の3」「3の3」という場所に並べました。東駐車場の待機の場合ですね。
で、並ぶと適当に列が固定される。少し前まではスタッフから明確に固定が宣言されましたが、最近はなんとなく雰囲気で固定されます。
固定されたら列から離れて良く、トイレに行くなりコンビニに行くなりできるわけです。出入り口のスタッフは常時「8時半には戻ってきてください!」と声を張り上げており、この時間をしっかり覚えておかないとあとで泣きます。
そこで、ホテル組は列が固定されたら一度部屋に帰ってあったかい布団で寝る。ここがホテル組のメリットの一つです。寝れる
帰り道、徹夜組が待機列の中でブルーシート広げて寝袋敷きまくっていたり、マクドの横で銀シートを被って冷たいタイルの上で寝ている連中がいたりするのを尻目に、夏は冷房が、冬は暖房が効いたホテルへと戻るわけですよ。いいでしょう。
ちなみに帰り道で始発組と遭遇することが多いです。モノスゴイ勢いで駅舎からドバドバドバっと出てきて、一部の連中が走ったりしてスタッフから叱られたりしてます。「あいつら何をそんなに急いでるんだ」という目線で見るのがホテル組の嗜みです。ホテル組は自己判断で時間決めているので、別にホテルから走って出てきたりしないし。

んで、8時半までホテルでヌクヌクして、列に戻るんですね。このデッドラインは年々厳密になっていて、一分でも遅れたときには無慈悲に最後尾へと送られます。列に置いた荷物は諦める他ない。毎年だいたい一つ二つは悲しい目に合っている荷物を見ます。
そこから先は徹夜組も始発組もそれ以外の早朝組も同じ動きですよね。
俺の動きだと、だいたい開場前に東館の屋内に入れるか入れないかという場所で10時を迎えます。西館入場の場合もアトリウムに入るか入らないかってとこですかね。

当然ですが優劣で言えば「サークル入場≫徹夜組≧ホテル組≧始発組」ってとこです。
この差は年々縮まっていて、ホテル組の場合は10:05~10:10ぐらいには1サークル目で本が手に入るってわけです。島中の場合ね。
徹夜組がプラス数時間並んでいることを考えると、「なんでそこまでして徹夜してるんだろうあいつら」って思います。開場してしまえば数分の差しかない。
人気のサークルとか企業ブースで入荷極小の品だとサークル入場組だけで全部ハケてしまうケースも多く、徹夜なんかするぐらいなら何らかのルートでサークルチケットを融通してもらう方がよろしいでしょう。

で、ホテル組は始まってからもメリットがあります。
なんと帰れる。コミケ会場から徒歩数分で部屋に戻れるんですよ。
目当てのサークルが多いときは西と東を行き来するときに荷物を置きに戻っても良いわけです。
そうでなくとも、コミケ帰りに電車に乗らなくて良いというのはとても素晴らしいです。

と、そういうコミケホテル組っていいぞ、という話でした。
もともとは俺が関西に住んでいたころ、コミケに行くにはホテルを確保するしかなく、どうせ確保するなら会場横でいいだろうという感じでこんな動きをしてます。
関東で働くようになってからも、この動き方が一番ラクなのでずっとこんな感じですね。ホテルぬくぬくです。
みんなもホテル組、やるといいよ。

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