2019年9月9日。えのぐメンバーの夏目ハルちゃんがアイドル活動を再開するという報告がありました。
おめでとうございます。ありがとうございます。
「夏目ハル」アイドル活動再開のご報告 2019.9.9 pic.twitter.com/B44srjVCSI
— えのぐ@VRアイドル (@rbc_geino) September 9, 2019
何がおめでとうで誰がおめでとうって俺がおめでとうですよね。
米米米のつや姫もツイートしてたんですけど、いちど「休止」って選択したアイドルが戻ってくるのって、すっごい少ないんですよ。
これがね、ソロ活動のアーティストなら「そろそろ気分がノッてきたから」って感じで復帰したりするんですけどね。アイドルってグループじゃないですか。
グループのメンバーがずっと走り続けてるのを休止期間中もずっと眺めていて、「私はここに合流するんだ」っていう事実を、きちんと受け止めれるか?っていうのは、ほんとうに、とても強い覚悟が必要なことだったと思います。
まずはね、そのハードルを乗り越えて、しっかり復帰してくれたハル姉に、すごい、ありがとうって言いたいです。
それでね、そもそもハル姉が不安になってしまった、「5年後、10年後の将来」っていうものはですね、正直だれだって安定してないものなんです。
ハル姉が高校生だから、アイドルだから、ってことじゃなくて。
もちろん高校生やアイドルっていうのは凄い「急いでいる」立場ではあるんですけど。
たとえば俺も、30歳会社員の俺も、5年後、10年後に何してるかなんて全然わかんないんですよ。
というかむしろ、イマドキの仕事で、10年間もおんなじことやる仕事なんてね、ぜんぜん無いのです。出世したり、転職したりするのが普通なんです。
たとえば丸茂さん。いまは「第一制作部部長兼えのぐのマネージャー」という肩書きだけど、5年前はなにしてた?5年後はなにしてる?いまと全く同じ仕事をずっとしていると思う?っていうと、たぶん、同じなんてことはないんです。
新しいグループのマネージャーを兼任するかもしれない。もっと偉くなっているかもしれない。独立しているかもしれない。もちろん逆に、仕事がうまくいっていないかもしれない。
だから将来を不安になるな、ってことじゃなくて、「将来が不安なことに慣れようね」ってことなんですよね。
これは、ハル姉に限らず、ほんとうにどんな人にも言えることだと思ってます。
正直、アイドルを長く続けられることって稀です。特に女性アイドルは、期間が短いです。
長くても10年、20年。
アイドルから次の仕事に移るとき、どんな仕事に行くことができるのか。アーティストになるのか。俳優になるのか。タレントになるのか。そもそもそういう道がきちんと開かれているのか。
特にVRアイドルっていままで前例が無い業種だし、「先輩がこういう進路だった」っていうのが無いんですよね。馬越先輩は俳優だけどバイトで生きてるし。
そしたら、「ヘタにVRアイドルを長く続けるよりも、フツーの大学生になってフツーの会社へフツーに就職する方が『正しい道』なんじゃない?」っていう不安は抱えちゃうと思うんです。
そういう点でアイドルを心配させないようにするのは、岩本町芸能社の役目だと思うので、きちんと、VRアイドルを続けていて大丈夫なんだよ、っていう安心を与えてあげてほしいです。
復帰のお祝いで言うことじゃないですが、「たとえVRアイドルをやめる日が来ても大丈夫だ」って思えるような、そういったキャリアプランを敷いてあげてください。公式アカウントのご報告にもそういった施策をしているって挙げられてましたけどね。
これはメンバーだとたまきちゃんとか覚悟キマってるっぽく見えるので、えのぐのメンバーの間でもしっかりと相談し合ったら良いと思います。
とにかく、いちファンとして、復帰してくれたことはとても嬉しいですけど、それよりもハル姉がより幸福な人生を歩んでくれることを願っていて、それは、「ファンを喜ばせること」よりも、「自分が幸せであること」を優先してほしいな、ってことです。それは、今だけの幸福じゃなくて、人生を通した幸福という意味で。
復帰の道を歩むことができたハル姉なら、きちんと、自分のことを考えてアイドル活動を続けていくことができると思います。
ほんとうに復帰してくれてありがとう。
とてもうれしいです。