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V.V.V.2019 2次審査を終えて(副題:アイドルとドルオタの推し活動)

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VTuberオタクのみなさん、V.V.V.20192次審査は追いかけてましたでしょうか。
自分はまりなす(仮)の鈴鳴すばる様の応援のために割としっかりと見ていましたが、仮にも「バーチャル」を名乗る人たちのオーディションなのにこんなにリアルを感じることがあろうか、って思いました。

まずトップに上げた画像が、今回のイベントの最終結果なんです。1位の九条杏子様が683万pt。ptって何でしょうか。金です。要は683万円です(実際には相当量の無料ポイントがあります)。

SHOWROOMをよく見るオタクには常識ですが、SHOWROOMのイベントってのはファンが金で殴り合って王者を決める、一部界隈が言うところの札束タワーバトルなんです。ちなみにこのフレーズは、最高額の有料ギフトが「タワー」であることに由来します。

つまりこのV.V.V.2019の2次審査っていうのは、「いちばんファンがカネ持ってるVTuber選手権」に他なりません。
なんて生々しい。
SHOWROOMイベントの生々しさはハンパではなく、最終盤には一人で10万単位の課金をする半ば発狂じみたファンが何人も現れ、配信者も当然その様子と金額を見ているので感情がオーバーフローして泣き始め、終わったあとには「もう二度とSHOWROOMのイベントやらない」と宣言する配信者は後を立ちません。
こんなにリアルを感じるバーチャルイベントが他にあるでしょうか。

でも結局、現実ってそんなもんだよなぁ。って思うんです。
これがラブライブとかアイカツみたいな創作物だったら、「本人のガンバリがすべての勝敗を決める!」みたいな綺麗な物語が紡がれるんでしょうけど、VTuberはバーチャルでありながら現実を生きてる。本人の実力や努力よりも、周囲の環境に影響されてしまう。

VTuberは活動のためにお金を稼がなきゃいけない。ファンに金を出してもらわないといけない。
V.V.V.2019だって慈善事業じゃないんだから、話題になってお金を稼がなきゃいけない。ファンの数が多くて、たくさんのお金が儲かる子を優先してオーディションしなきゃいけない。

今回惜しくも3位以下になってしまったVTuberのみなさんに何が足りなかったかって、お金を出してくれるファンの数なんですよね。
それはイベント中に突如海外でバズって2位に浮上した紡音れいちゃんが証明してくれています。
正直SHOWROOMって閉じコン(内に閉じたコンテンツのこと)で、ファンの固定層は居ても新規ファンの流入は割と少ない。こういう場でいかに新規層を連れ込めるか、っていうところで勝敗が付いたのかな、って思います。

結局V.V.V.2019って、アイドル業界全体の縮図なんですよね。
なにかイベントを開いてアイドルを呼ぼう、となったとき。主催者はもちろん金の稼げる、ファンの多いアイドルを優先する。
熱狂的なファンが一人二人いたところで、ファンの絶対数が多いアイドルに勝てない。
たとえば今回のイベントに.LIVEのアイドル部が一人紛れ込んでいたら圧倒的なポイント差で優勝するでしょう。
そこでファンが「俺が推してるVTuberはそんなに人気がなくていいから」って言って、今のファンの規模で満足していたら、いつまで経っても大きなイベントに呼ばれないんですよ。推しが。

だから、アイドルは常に新しいファンを求めていかないといけないし、アイドルを応援するファンも新しいファンを巻き込まなくてはいけない。
そうでなくては、アイドルが続けられないんだなぁ、ということを改めて実感したV.V.V.2019の2次審査でした。

最後に、鈴鳴すばるルームでイベント貢献ランキング3位に輝き、一人で29万ptも投げているドーラ様を見ながらお別れです。

これ普通に本人ですからね。


ドーラ様はおかしい。

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