バーチャルユーチューバー

この記事はあなたの夢を壊します(バーチャルTIFの感想)

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当日中に書くのもどうかと思ったけど、このモヤモヤを抱えたまま眠りにつくのも難しいので書いてしまおうと思う。

2020年10月の2日から4日にかけて開催されたTIFオンライン2020にはバーチャルTIFという枠があった。
TIFは2019年にVRアイドル「えのぐ」が出演していて、そこから今年、単なる一組のアーティストではなく、一枠まるごとバーチャルという形になって開催されるということで、バーチャルアイドル界隈のオタクは大いに湧いた。
そして実際のバーチャルTIFは大いに盛り上がった、盛り上がった…が…、盛り上がっただけではなかった。

例えるなら今にも屋根が崩れそうな店で食べる高級フレンチ。出てくる料理は美味しい。料理は美味しいがそれどころではない。
それが2020年のバーチャルTIFだった。

あまりにもトラブルが重なったし、見せてはいけない裏側がチラチラと顔を見せた。
ブツブツ切れる音声、とにかく押しまくる開演、乱れる映像、それらを何度も繰り返す。
とてもアイドルのパフォーマンスに集中できるとは言い難い配信環境だった。

そもそもコレはTIF、TOKYO IDOL FESTIVALというフェスの一部であって、TIFは全体で6ステージから成る大型イベント。
各ステージをオタクが行き来するのが前提のイベントなわけですよ。それがフェスですもの。
実際他の会場では「オンラインはステージ移動時間ゼロありがてえ」という声を見た。

翻って、バーチャルのオタク、どうだった?他のステージ行った?逆に、他のステージからバーチャルTIF枠に来た人見た?
ちょっと覗くか、っていう程度の人はいたと思うし、リアルとバーチャルを掛け持ちしてるオタクは頻繁に色々なところを見てた。
でも、バーチャルTIFだけ明らかに浮いてたよ。ぜーんぜん馴染んでなかった。
そもそも、各枠が1時間以上あって複数出演者の出演順も書いてない、っていうのは、他のステージと比べて異質。
そのうえでバーチャルTIFだけタイムテーブルが乱れまくってたんですよ。先述の通り。
開始は押すわ、終了もさらに押すわ。
「この枠終わったらつぎこっちのステージ見よ」っていう計画がどんどんパァ。
個人的な話言うと、一日目にまりなす(仮)見た後にRun Girls, Run!見ようと思ってたら、あまりに押しすぎてRun Girls, Run!終わってからまりなす(仮)始まったからね。

せっかくのオタク相互交流の場だと思ったのに、これ多分お互いにオタクの行き来全然なかったんじゃないかな。
ぶっちゃけ言って、なぜかTIFと同日に同じチケットで見られる無関係のTUBEOUTが開催されている、っていうのがバーチャルTIFの実態だったと思う。
(TUBEOUTは今回の配信会場だったSPWNが運営するxRライブイベント。ステージとか配信システムがどう見てもTUBEOUTと共通だった)

で、ここから特に夢を壊す話するんですけど。夢を大事にする人はそろそろ回れ右してほしいです。

……、

えるすりーコラボステージ、録画だったよね
あ、えるすりーがそもそも録画だったという話ではなくて。おそらく、えるすりー開催日かその前後に収録した映像を流してたよね。

えーと例え話をしますが。
アカマンボウって知ってる?赤いマンボウなの。深海魚。
これがね、刺し身にするとマグロの赤身と区別付かないんですよ。見た目も味も。
だから、回転寿司とかでマグロの代用魚として使われて、マグロって書かれて回っていることがある。
知ってた?知らなかった?騙されたと思った?
もう回転寿司のマグロ食べない?いや食べるでしょ。別にマグロだと思ってたものがアカマンボウでも、区別つかずに美味しけりゃいいでしょ。

話を戻しますが。
別に、生配信と区別が付かないなら、録画でもいいと思う。
ぶっちゃけえるすりーコラボに限った話じゃないし。バーチャルTIFの会場でも何人か録画データの人いたでしょ。
そもそもバーチャルで生配信って制約多いと思うんですよ。同時キャプチャできる人数とか、リアルタイムでモーキャプのデータを捌ける人数とか。ね。もちろんリアルと共通の、使えるマイクの本数に限りがあるとかもね。
そういう事情で現在の技術・設備ではどうしても生配信が叶わないっていうケースがある。
逆にバーチャルだと出来るウラワザも多いんですよ。たとえば、口パクの逆で、モーションを事前収録して歌だけ生歌とか。パフォーマンスを全部事前収録してカメラと演出だけ生でやるとか。
TUBEOUTも以前から生ライブと録画データを上手く混ぜて演出してるし、別にそれを悪いとは感じてないんだけど。
今回もたぶんバーチャルTIFが用意できる生配信になにか技術的な限界があってTIFのタイムスケジュールを満足に埋められないから、場繋ぎとしてえるすりーから提供された録画データを流した、っていう事情なんだと思う。素人の予想だけど。

でもさ、バレちゃだめだよね
これはマグロだよーって言われてアカマンボウが出てきても、アカマンボウだと気づかなければ美味しく食べれる。
でも、目の前でどう見てもマグロでない魚を捌いているのを見てしまったら、それはもうマグロだと思って食べられないでしょ。
明らかに同じ映像二回流したよね
わかるよ、トラブって途中からってわけにいかなかったんでしょ。わかります。裏の事情に同情はします。あのときスタッフの肝がどれだけ冷えたか考えると恐ろしくてたまらない。
でもそこはトラブっちゃいけないところでしょう。一番トラブっちゃいけないところですよ。

「バーチャルはまだ発展途上だから」っていう優しいコメントが飛んでるのも見たけどSPWNはTUBEOUT何回もやってるハズだし、そういう言い訳が通用する時期ではない、というかこれは日本最大級のアイドルフェスの一部としてやってるんだから、そんな言い訳をしていいハズもないでしょ。なんで今さらこんなトラブルまみれのイベントになっちゃうの…。

一度トラブルが目についたら、「次の配信はトラブルないかな?」ってハラハラしながら見るようになっちゃう。
一度録画に気づいてしまったら、「次の配信は生かな?録画かな?」っていう視点で見るようになっちゃう。
そしたら元々楽しみだったはずのパフォーマンスに集中できなくなる。でも人間ってそういうものですよ。

いや、ほんと、出演したアイドルのパフォーマンスはほんとスゴかったんですよ。
えのぐは去年から二度目の出演を果たして、堂々と「バーチャルでもがっつりアイドルできるんだぞ」って姿を見せつけたし。
AZKiは「同じ曲四曲連続」っていう狂ったセトリで圧倒的存在感を出してきたし。
朝ノ姉妹は壇上ヲタ芸決めながらバチクソに視聴者煽ってくるし。
星街すいせいはそらちゃんの未練レコード歌って後ろからご本人登場しちゃうし。
見どころ多かったし、どのステージも見てて楽しかったと思う。

でもやっぱり、「今にも屋根が崩れそうな店で食べる高級フレンチ」だったんだよなあ。
どうしても、ステージ上じゃない部分が気になりすぎて集中しきれなかった。ほんとうに残念というか、悔しいフェスだった。

-バーチャルユーチューバー

執筆者:


  1. 匿名 より:

    神楽めあの録画や名前も覚えてないMMDで踊ってるグループとか見ててイライラした
    「歌えるようになってからこの場に立てよ」って思った
    こんなもん他ステージから流れて来た人に見られる方が恥ずかしい
    で、空いた時間に他のステージ見て回ったけどメインステージでさえ全然人が見に来てなかった
    盛り上がってたのは明らかにV側だけ。正直Vtuberのファンってのが恥ずかしくなった

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