CO2モニターを買ったんですよCO2モニターを。
在宅勤務で締め切った部屋で働いているので、ちょっと気になったんで。
↓これ。
で、数日使ってみたんですけどどうも怪しい。怪しすぎる。
換気の悪い部屋にずっといるのにCO2の値は常に400ppm~500ppmを指している。
呼気を吐きかけると数値が上がりはするので「何か」を測定しているらしいけど、やはりどう考えてもマトモにCO2を測っているとは思えない。
こいつはゴミを掴まされたな、ということで、分解して何が入っているか確かめてみました。
分解といいながら、取っ掛かりがわからなかったので背面をノコギリでぶった切りました。
なかみ
で、上の写真にある「TPM-300A-V2.2」っていうのがどうも気体センサーらしい。
あと筐体の上っかわにある水色の素子が温度・湿度センサーで、よく見ると「ASAIR DHT11」って書いてある。
まあ温度・湿度センサーはどうでもいいです。
このTPM-300A-V2.2がヤバい。
ググっても中華サイトしか出てこない、どうやら中華製チップらしいんですけど、これCO2センサーじゃない。
そもそもメーカーサイトではCO2センサーとして紹介していないですし、CO2センサーとして売られているWebショップでも”模拟二氧化碳CO2浓度“、日本語でいうとCO2濃度シミュレータ、すなわち「直接CO2を測らず、他の数値から推定する」センサーとして売られているんですね。
公式サイトによるとコイツはとにかく汎用のガスセンサーで、Google翻訳を信じると「アンモニア、水素、アルコール、一酸化炭素、メタンおよびその他の有機揮発性ガス;タバコ、木材、紙を燃やす煙、ランプブラックなど」を汎用的に計測するようです。
つまり、汎用センサーからテキトウにCO2濃度っぽい数値をでっち上げる機械、というわけ。
確かにそれなら呼気にもするでしょうし、「それっぽい」雰囲気は出るでしょう。
でも自分はCO2そのものを測定したくてこのセンサーを買ったわけで、アンモニアや水素の数値を基に推定された数値なんて何の役にも立たないわけです。実際、締め切った部屋でも数値が上がらないし。
ちなみにマイコン用に単体で販売されているMH-Z19Bというセンサーがだいたい2,000~3,000円するのに対し、TPM-300A-V2.2は一個10元、日本円だと200円しません。つまりマトモなCO2センサーの十分の一以下の値段。まともに測れるわけないんですね。
うーん、久々に安物買いの銭失いでした。残念。