こないだ平日に休みが取れたんでココスの朝食バイキングに行ったんですよ。上の写真はその時食べたやつです。
でね、そこでクレーマーの人が店員さんに文句を付けてるのを見たんです。その話をします。
見たもの
クレーマーの人は初老の男性で、少し知的な、なんというか大学の先生のような風貌の人でした。
何やら店員さんに怒っているようで強い声量で問い詰めていましたが、口調は丁寧でありました。
その人の主張する内容は、簡単に言うと「朝食バイキングにカレーが無い」ということでした。
店員さんに問い詰める様子はだいたい以下のような形です。
- 男性:どうしてカレーが無いんですか。以前来たときにはありました。
- 店員:バイキングですのでメニューが変わることがあります。この店はバイキングの実験店舗に選ばれていまして…。
- 男性:私はカレーを楽しみに来たんです。カレーが無いなんて聞いていません。
- 店員:実験店舗なのでメニューが他と違いまして…。他の店舗ならカレーを出している店もありますので…。
- 男性:カレーがなくなったという情報はどこにも書いていません。これはひどい。もっというと詐欺ですよこれは。
「詐欺」なんていう言葉が出るとはなかなか怒っておられるな、と思いつつ私は自分のバイキングを楽しむべく食材を皿に載せていました。
その後しばしやり取りがあった後、男性は返金を受けて店から出ていったようでした。
この店のバイキングは先払い制で、お金を払う時点ではバイキングに何があるか分からない。
そのため男性は以前食べたカレーが当然あるものだと思ってお金を払い、実際には無かったことで腹を立てた。そういうことだと思います。
感じたこと
男性が出した「詐欺」という言葉はさすがに言い過ぎだと思いましたが、一方で、メニューを知らせずに先払いさせるシステムにも落ち度はあるのでは、と感じました。
これがホテルの朝食バイキングであれば、朝食はサービスの一部分なのでメニューまで事細かに説明しない、というのは分かります。
しかしココスの朝食バイキングは、朝食バイキングだけにお金を払うわけですから、何が食べられるのかもわからない状態でお金を払うのは少し不親切に感じました。
また、「バイキングだからメニューが変わることもある」という店員さんの主張は、例えばお惣菜の種類がサバの味噌煮からアジの南蛮漬けになる、とかであれば納得ができます。
しかし「カレー」という大きなジャンルが丸ごと消えるのは少し大きな変更だと思いませんか。
実際男性は以前食べたカレーがまさかなくなっているとは思いもよらずに来店したわけですし。
そういった点から、よくよく考えてみると男性の主張にも共感を覚える部分が多かったです。
後味の悪さ
男性は朝からカレーを楽しみに来店したのでしょうし、わざわざ来店したのにそれを食べることが叶わずに店を出るしかなかったわけです。
男性がその後どういった朝食を食べたのかは知る由もありませんが、きっとあまり美味しくはない食事になったことでしょう。
皆さんはどう思いますか。「たかがカレーが無かったぐらい」で騒ぐ男性がおかしいと思うでしょうか。
それとも、お店側になにか落ち度があり、十分に防ぐことができるクレームだったと思うでしょうか。
男性がそこまでして食べたかったココスの朝食バイキングのカレーがどんな味だったのか、知ることはできませんでした。