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2022年のVTuberは、業界から属性になると思う

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去年に引き続き、年始なのでVTuberの雑感を書いていきます。もう四年目ですね。

2021年のVTuberは正直言ってあまり特筆すべきイベントがなかった気がします。
コロナ禍の中で必死にもがいていたという見方もできますが、2020年と大差なく、業界が揺れ動く転換点らしきものはないと思います。
キズナアイの活動休止宣言以外は。

2021年は大手・古参VTuberの活動休止や引退が相次いだ年でした。
その理由や内情については詳しく知るものではありませんが、「就職や結婚などの人生の転換点が来たから」とか、「もともと何年間でやめるつもりだったから」とか、そういった理由を語る引退者も数多くいました。
特に.LIVE勢から5人の引退者が出たときに「契約期間満了により卒業」という発表がなされたのは印象的でした。
長く続けているVTuber、特に企業所属者にとっては、そろそろ「VTuberという仕事をどう円満に終えるか」を考え始める時期が来ているのかな、と思います。

一方で全体を俯瞰して見てみると、クラスタ化が加速して、それぞれの配信者が小さくまとまった活動をするようになった気がします。
もともと箱外コラボをほぼ行わないホロライブや、ホロほどではないにせよ箱内でまとまっているにじさんじが筆頭ですが、それより下の中小規模のグループも、コラボ配信の「いつメン」が固定されてきたように見えます。
そんな中でリアル配信者を交えた宇宙人狼(Among Us)配信、なんてものもよく見かけました。
だんだんとVTuberが「ブーム」から「そこにあるもの」へと変わっていく姿を見せた2021年だったと思います。

さて2022年ですが、もはやVTuberが一つの業界として捉えられる時期が過ぎ、単に「配信者」が持つ属性の一つになるんじゃないかな、と思います。
それは、リアル配信者とバーチャル配信者の垣根がどんどん無くなっていくということです。
また、以前からリアルの人間がアバターを手に入れてVTuberデビューする例はいくつかありますが、それが相互に加速し、VTuberがリアルを晒す例も出てくると思っています。
例えば自宅配信はアバターを使ってVTuberとして配信し、外出時はリアルの姿を普通に見せる、というようなスタイルはもう出ていておかしくないはずです。

また、残念ですが中小規模の企業系VTuberは数多くが解散・卒業し、「既に採算の取れている大手企業勢」と「趣味で活動する個人勢」に二極化することになるかな、という予想もあります。
これも上の流れをふまえて、もはやVTuberが増えすぎて希薄しすぎていて大きな成長が望めない、「今つらくても頑張れば伸びる」という希望がもはや無い時代が来たと思っています。

というわけで2022年、もはやVTuberブームは下り坂、「何もしなくてもファンが増える時代」から「一生懸命頑張っても現状維持が精一杯の時代」へと変わっているんだろうな、と思う次第です。

-バーチャルユーチューバー

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