正月から刺身タンポポの記事を読んでて触発されたので乱文かきます。
刺身タンポポ
あの記事もまぁ乱文なのでまとめにくいんだけど、「お前らプログラミング下手くそだなこの野郎」という愚痴ですわな。
俺も院生時代にはTAでマイコンのプログラミング教えてたりしたので、刺身タンポポの主張はほぼ全体的に肯定します。
情報系の学生でもプログラミング出来ないヤツってかなり多い。「えっ、そこで詰まるの?」ってところでガンガン詰まっていく。
プログラミング能力って要は課題解決力のことよ。
でも、世間的な課題解決力は「与えられたお題に沿ったプログラムを作れること」というフンワリした基準なのだけど、
「できる人」の言う課題解決力っていうのは「コンパイルエラーの表示からエラー原因を推定できること」とか「目的にあったライブラリを探してくること」とか、「公式サイトからAPIの自分の環境のバージョンと合ったリファレンスを見つけて読むこと」とか、そういう、わりと細かい部分の課題解決力のことなのね。そういうポイントって実はあまり学校で習ったりしないので、今の所独学…というか経験として積み上げていくしかない。
あぁ、話が逸れました。
結局あの記事を読んで、教える側の立場としては共感したんだけど、学ぶ側の立場としては心折れちゃうよな、っていう危険を感じた。
「できる」という単語を恐れすぎていた
さて例えば、「プログラミングができる」というとどういうレベルを指すのか。
同じく「絵が描ける」というとどういうレベルなのか。
俺はわりとこういう表現をする時は「その技術でメシが食える程度」を指しちゃってるかな、と思う。自己分析ね。
つまり「絵が描ける人≒プロイラストレーター」って感じ。
でもこれってかなり萎縮した表現じゃねぇの?って最近思い始めている。
もっと「できる」のハードルを下げるべきじゃねぇかな。俺が。
そもそも、「できるできない」は上手さとは別の話じゃね?って。
たとえば俺はこないだBarracudaっていう酒造データベースサイトを作ったんよ。
これは裏側はPHPとMySQLとJavascriptで動いている。Twitter社のBootstrapも使った。
じゃあ俺はこれらの技術を「できる」のか、って言ったら、これまでの俺の基準だと俺は「できない」と評価してた。
PHPはDBとの繋ぎで少々使っただけででマトモな物を作ったことはないし。
MySQLはロリポップサーバーを借りたときに付いてきたヤツでセットアップ済みのデータベースにテーブル幾つか置いただけ。
JavascriptとBootstrapもなんか必要になったから適当にサンプルコードコピペしながらそれっぽくしただけで、何も詳しいことがわからない。
総じて「なんか動くものができたけど、なぜ動くのか理解してない」状態。
こんなの「できる」のうちに入んねぇだろ、というのが自己評価だったんよね。
絵もそう。
俺はわりとアイコンを自作する人で、その時々によってドット絵だったりベクタアートだったりするけど、総じて下手なんよ。
ほら下手。
最近ハマっているバーチャルユーチューバーのキズナアイちゃんをドット絵にしました。kawaii! pic.twitter.com/yVN5cyS3wL
— ぎんしゃり🎨ばんばん (@givemegohan) 2017年8月2日
これはかなりわざと描いた感はあるけど、本気で描いても大差ないからええでしょ。
ちなみにこのアイコンお気に入りなのでYoutubeでは未だにコレです。
で、俺は本当に絵が「描けない」のか?って考えたら、
あれ、俺、ド下手糞なりに完成品ができてるんだから「描ける」でいいんじゃねぇの?って思ったんよ。
「できるけど下手」と言いふらしていこう?
完成品が作れたなら、それは「できる」でいいんじゃない?
俺はPHPができる。俺は絵が描ける。でも下手。「でも下手」って付けとけばそれでいいでしょ。
“skillful” か “poor” かで言えば “poor” だよ。
でも”can” か “cannot” かで言えば “can” だろ俺。な。
なんでもそうだよ。
「俺は将棋ができる」って言うのは、コマの動きが一通り分かってれば言っていいでしょ。まさかアマ何段以上じゃないと「できる」と言ったらダメとかないでしょ。
「俺は歌が歌える」って言うのも、好きな曲があってカラオケで一曲通して歌ったことがあればそれでええやん。富士葵と比べるのはやめとけよ。音程外そうがビブラートできなかろうが、「歌える」って言えるって。
「俺は料理ができる」っていうのも、たぶん充填豆腐を皿に出して醤油ぶっかけて「冷奴!!」って言ってるヤツも言っていいよ。きっと良いよ。出来合いハンバーグをレンチンして「ハンバーグ作った!」って言うのもアリだよ。な。
俺もお前もできる人間
そういうところで「できる」のハードルを下げていかないとさ、自己評価の低い人は上達スピード遅いぞ?
プログラミングの本読んでみ?
まずhello, worldやらせて、「hello, worldが出たならこの言語はマスターしたも同然だ」みたいな言い方しとるやろ?
そういう視点やで。
正直な話さ、プログラマーもイラストレーターも今の日本では無限湧きmobかってぐらい大量発生してさ。
石を投げたらtwitterのプロフに「○○系技術者」とか「東00a」とか載せてある人に当たる。すっげースキルフルな会話したりプロかよお前って絵を描く人がゴマンと居る。
若い子もジャンジャカ育ってきて小中学生でもプロ顔負け、みたいなヤツ沢山いる。
そんな奴らと比べたら下手だなぁ、って思うよ俺。みんなもそうだろう?世間には才能のあるヤツ多いよなぁ。
でも「上手い下手」は誰かと比べて評価してもいいけど、「できるできない」は純粋に自分の中の問題でしかないでしょう。
「できるけど下手」。「できるけど下手」って言ってこ?誰も困んねぇよ。
褒めて伸ばせ。自分を褒めて伸ばせ。どんどんのびるー!
できるできる。俺はできる人間だし、お前もできる人間だよ。
上手くないだけだよ。
プロ並みじゃなくても「できる」って使っていこうぜ。な。